本記事では、2024年第2回 工事担任者 総合通信のうち、電気通信技術の基礎 問4の解説を行います。
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第5問
（1）
問題
解説
解：3
【ワンポイント】
QAMの特徴について理解しましょう。
イメージとして、QAM（カム）とは振幅変調と位相変調を組み合わせた伝送方式になります。
一つの波で表現出来るbit数のことを「1シンボルあたり〇bit」と表現します。
【解法】
問われていることは、「1波あたり、何bit表現できるか」です。
64波で、「0と1」の2パターン表現できるので、\(log_{2}64=X\)を解けばもとまります。
2をX乗して、64になるXは6ですので、6bitとなります。
以上より、答えは③となります。
（2）
問題
解説
解：1
【ワンポイント】
各技術についてしっかり理解しましょう。
・時分割伝送方式（TCM伝送方式）
一心の光ファイバで双方向通信を実現するための方式。
送信データを時間圧縮し、空いた時間で反対方向からの送信データを受信する。
・波長分割多重方式（WDM）
伝送路を波長ごとに区切った伝送方式。
各チャンネルの異なった波長の信号を合波器で合波され光ファイバを伝搬します。
相手側に届いた後は分波器で各波長ごとに分波され信号を取りだします。
WDMは、数百の波長を多重化できるDWDMと数十までの波長を多重化できるCWDMに分かれます。
【解法】
A正しい。
B誤り。波長間隔が狭い=沢山多重できるので、正しくはDWDMです。
以上より答えは①となります。
（3）
問題
解説
解：2
【ワンポイント】
光伝送の雑音について理解しましょう。
光伝送の伝送路の構成をざっくりまとめると以下のようになります。
上記図の各部に発生するノイズをまとめると以下のようになります。
【解法】
設問より問われている箇所は受光部について問われています。
また、「受光時に電子が不規則に生ずる信号電流のゆらぎ」とあります。
受光時に電子が不規則に生ずる根本的な原因は、到達する光が離散的な値を取ることが原因です。
従い、上記図で該当するノイズは「ショット雑音」になります。
以上より、答えは②になります。
（4）
問題
解説
解：3
【ワンポイント】
符号誤りの評価について、理解しましょう。
符号誤りの評価は、％ES、％SESなどがあります。
【解法】
％ESは、総時間に対して符号誤りが発生していた時間の割合はどのくらいかを示す指標になります。
なので、総時間は200時間、符号誤りが発生した時間は、2秒なので、
%ES\(\displaystyle =\frac{2}{200}\times100=1\) [%]
そのため答えは③となります。
（5）
問題
解説
解：5
【ワンポイント】
光伝送で使用される再生中継器について理解しましょう。
再生中継器とは、光伝送路の途中に設けられているもので、受信した光パルス信号のレベル（0、1）を識別し、新たな光パルス信号を再現し出力するものです。
再生中継器は3R機能（等価増幅、タイミング抽出、識別再生）を有しています。
| 機能 | 名称 | 説明 |
| 等価増幅 | Reshaping | 減衰したパルス信号を識別できるまで増幅する |
| タイミング抽出 | Retiming | 等価増幅されたパルス信号からタイミング信号を抽出する |
| 識別再生 | Regenerating | 等価増幅されたパルス信号を抽出したタイミング信号に乗せて出力する |
【解法】
3R機能についての設問です。
ブランクになっている箇所に入る言葉は「識別再生」になります。
以上より、答えは⑤になります。
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